スカイマークの西久保慎一社長は八日、県庁の森田健作知事を訪ね、成田空港で十一月~来年二月に順次、新千歳、旭川、那覇、福岡の各便を就航させる計画を明らかにした。一日に各二便の予定で、同社の成田発着便と成田の旭川路線は初めて。
森田知事との会談後、西久保社長は成田の利点について「インフラ、首都圏からのアクセスは申し分ない」と報道陣に説明。「(成田の)発着枠が三十万回に拡大するのは大きなチャンス。活用させていただきたい」と話した。
同社は国際線の乗り継ぎ便としてだけでなく、純粋な国内線として首都圏の需要を取り込む方針。西久保社長によると、四路線の黒字化を目指し、当面は羽田空港発着便よりも運賃を大幅に安くするという。
その後に名古屋や神戸などの路線も成田に就航させたいとしており、西久保社長は「そう遠くない時期に(成田で)一日二十便を飛ばしたい」と述べた。同社は二〇一二年度には、成田で国際線への参入も目指すという。
西久保社長は「知事から『成田が国内線の拠点にもなることをPRしていきたい』との言葉をいただき、うれしい」と感謝。森田知事は同社の計画について「純然たる国内線(の就航)で利便性は高まる。県庁をあげて応援したい」と歓迎した。 (平松功嗣)